小金井発、市民・行政・大学の共同プロジェクト

身近な自然を活かした環境技術を考えるプロジェクト

雨、風、太陽など、都市にもある身近な自然の力を最大限に使い、できるだけ商業エネルギーに頼らずに過ごせる環境配慮型住宅を考えるプロジェクトです。
『NPO法人 グリーンネックレス』が、施設の建設を2009年に小金井市に提案したプランが基になった『エクセルギーハウス』の仕組みを使った建築の仕組みを市民が活用していきます。

みんなで話し合い、夢を描き、プランをつくりました

プロジェクトを提案した2009年度は、市民に参加を呼びかけて3回のワークショップを行い、構想をみんなで練りました。そして、小金井市の提案が採択された2010年2月から、プロジェクトの実質的な検討を始めました。
そして2011年5月28日、この施設の運営に関わる『雨デモ風デモライフラボ』(代表:安達亜紀)が設立されました。まずは市民、専門家、NPO、小金井市環境政策課の参加する準備組織『低炭素ライフステーション準備会』を発足し、のべ28回の検討会を通して、具体的な設計案や、建物ができてからの事業内容について決めていきました。

小金井市民の建築家チームが設計しました

施設の設計は、建築家の黒岩哲彦氏※の〈エクセルギーハウス〉のコンセプトを基礎に、『NPO法人 グリーンネックレス』の一級建築士事務所の建築家たちがエスキースを持ち寄り、土屋建築研究所による設計を経て完成させました。2010年から設計を進め、2011年3月に建築工事がスタートし、9月に完成。9月18日(日)にオープンセレモニーが開かれました。

※建築家・黒岩哲彦氏(アルキテクタ都市建築設計室 代表)は、「環境を救う建築」をコンセプトとする『涼の家』を発展させ、2007年から《エクセルギーハウスシリーズ》を関東一円で展開。三井農林1200シリーズ、三井ホーム環境共生住宅の環境配慮型技術導入のプロトタイプ開発にも携わる。

自然の力を活用した快適な住環境

施設竣工後は、新しいエネルギーシステムによる環境負荷低減の効果をより詳しく知るための計測を始めています。
計測・検証については専門性が高いため、法政大学エコ地域デザイン研究所(出口清孝教授、永瀬克己教授)、宿谷昌則研究室(東京都市大学)、細見正明研究室(東京農工大学)などと協力しながら進めていきます。
(計測結果は「雨風BOOK」などで公開しています)